交際相手について好みのタイプだと語る人が少なくない。若い肉体の旺盛な性欲が反映された認識だろう。
性的欲望を感じる相手のことを自分のタイプという言葉でややぼかした表現にしている。この場合の出会いとは、単独の相手との出会いと言う意味ではない。複数の異性と次々に出会いたいと言う意味を含んでいる。納得が行くまで沢山試したい意識が内包されている。そのことを自覚している人は、年齢と供に落ち着いてくるが、自覚していない人は留まる所を知らない。いつ迄も本当の出会いを追い続ける。相手をタイプとして見る感じ方は、精神よりも肉体を優先している本能的欲望に無自覚な姿勢である。「私のタイプ」という言い方には理性が感じられない。本来、人との出会いは個人への認識であって、類型化されたタイプを求めることではない。一度しか無い人生に於いて、掛け替えの無い相手に会えるかどうかは、先ず自身の内面をよく見つめることから始まるべきである。